オタク文化の切れの端

基本的にweb小説を紹介するブログです。普通のラノベも読みます。批評とかもします。たまに一般文芸とか映画の感想とか思ったこととかが入ります。

【小説紹介と雑談】『陰の実力者になりたくて!』と勘違い物

【web版と書籍版は途中から内容が異なります】

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 どこにでもいる平凡な少年は、異世界で最高峰の魔剣士だった。

 彼の名はシド。

『陰の実力者』に憧れる転生者である。

 彼は実力を隠して学園に入学し、理想の『陰の実力者』になるため暗躍する。

 これは、おバカな夢を真面目に叶えようとする少年の物語。

 

おすすめ度☆☆☆☆

(おすすめ度 指標

☆5つ 万人におすすめ出来る完成度が非常に高い小説

☆4つ 小説好きには勿論、殆どの層におすすめできる完成度の高い小説

☆3つ 少し癖があるものの小説好きにおすすめ 

の目安で付けています)

 

 少し目を離すと結構日付過ぎてますね。最近めっきり新しく読む量が減ってブックマークの更新を見に行くくらいしかできてないのであんまり書くことないというか。まあFF14にハマってるのが全て原因なんですけど。

 まあ読んでる本はたくさんあるのですが、改めて紹介しようとなるときっかけがないのもまた事実。読んだ直後みたいな脳内の占有率が高いうちに記事を書いた方がいいのはそうですね。今回は読んでたストックからの放出なんですけど。

 この小説は勘違い物です。陰の実力者というミームにあこがれて常識をぶっちぎるくらい強くなった少年とそれに深読みして振り回される周りという勘違い物としては王道な感じですね。

 この作品自体はなろうの累計ランキングの上位(今調べたら7位でした)に入っているので結構有名な感じです。今まで結構流行ってはいるものの、なろうのボリューム層にヒットしていなかった部分をきっちりまとめ上げて受けやすくした王道な勘違い物というのが私の印象ですね。 

 そもそも勘違い物というジャンル自体が本来そうなるよね? という読者の認識に反してギャップを出すという話なわけですが、この認識自体がが読者すべてにあるかと言われるとなかなか難しいところがあります。

 読者の層が厚いほど、そのすべてで通用する認識は制限されて行くものです。毎日三食食べてるだとか睡眠は最低でも五時間は取ってるだとか、当たり前だろうと思っていることでも重なっていくとすべてに当てはまっている人間は思いのほか少なくなるもので、それはこのような認識にも言えるでしょう。

 面白い部分がきっちりと抑えられていて読んでいてくすりと笑ってしまうような箇所がたくさんあり、その上で無双的な要素も満たしています。その辺りをうまくやっているこの作品を見ているとやっぱり人気になるにも理由があるんだなぁと感じます。勘違い物が好きな人は読んでまず間違いない感じです。

 

 

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