【小説紹介と雑談】『美少女になってちやほやされて人生イージーモードで生きたい!』と本来のライトノベルの話し
おすすめ度☆☆☆
(おすすめ度 指標
☆5つ 万人におすすめ出来る完成度が非常に高い小説
☆4つ 小説好きには勿論、殆どの層におすすめできる完成度の高い小説
☆3つ 少し癖があるものの小説好きにおすすめ
の目安で付けています)
この小説はTSしてVtuberしてちやほやされるみたいな話です。ラインやディスコード、youtube配信で見られるスーパーチャット(投げ銭)みたいな、Vtuberを見ている若い人に刺さりやすい表現をうまく使ってるのがすごいと思います。
美少女になって価値を上げ、その上Vtuberでちやほやされて名声を得て、そして他のVtuberの美少女たちと仲良くするという今のエンタメの次郎系のような構成ですね。マシマシマシ。
個人的にはエンタメの次郎系のようなものはもう読んでいて厳しくなってきたのと、この辺の題材に拒否感があった(なまじすぐ現実で見れる分幻想を抱く余地が少ないように感じる)んですが、コミカライズも決定しているようで確かな需要があるようです。Vtuberを題材にしたものが各ラノベ出版社からも出てきてますし、もうこの辺まで浸透したんだなーと感慨深くもありますね。
こういうのが好きな人にはお勧めです。
ここからは雑談。
ラノベを読み始めたころであったならば、もっと何も考えることなく純粋に楽しめたような気がするんですが、今こういうマシマシマシな物語を見るとウッとなってしまいます。美少女になるのもコメントでちやほやされるのも美少女と仲良くするのも、なかなかに直接的ですからね。
まあ結局エンタメって現実では手に入らないこういうの欲しいでしょ? っていうのを叶える物なのでそういうところで清楚ぶってるのは滑稽でしかないんですが、染み込んだものを何とかするのは中々に厳しい。
しかしながらこういうラノベを好む時期っていうのは誰にでも確かにあって、それこそが本来の定義のライトノベルなのかなとも思ったり。
結構馬鹿にされてる転生物だとかもう遅いだとかの今の流行を追って書いている作者さん達も、大人に対してはチープだなってわかってて書いていると思うんですよ。でもこういうのを好んでいた時期が確かにあって、そこへ向けて忘れずに書いているわけで誰にも出来ることしゃないし、すごいなぁと思います。それだけが理由って訳でも無いとは思いますけども。
今はライトノベルの定義がかなり広がってますが、それは名作が多くて大人まで楽しめるものがライトノベルという定義でたくさん出たからであって、本来のライトノベルの意味が指しているのは初めて小説を触り出すような子を打ち抜くような単純で魅力的な話なのかなーみたいなことを考えておりました。