オタク文化の切れの端

基本的にweb小説を紹介するブログです。普通のラノベも読みます。批評とかもします。たまに一般文芸とか映画の感想とか思ったこととかが入ります。

【小説紹介】『アラサーがVtuberになった話。』とVtuber小説の話

ブラック企業辞めたシスコンアラサー(♂)が底辺企業Vtuberとして炎上しながらも奮闘する話。
※炎上ネタが苦手な方はスルー推奨です。
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
※サブタイトル横★マーク付きは頂いたイラスト等が掲載してある回になります。
※「小説家になろう」「カクヨム」にてマルチ投稿しています。

 

 

 おすすめ度☆3.5

 

 この小説はVtuberを題材とした小説ですね。こういう題材+人間関係メインのジャンルって何て呼べばいいんだろうといつも首をひねっております。コメディとか青春物とかいろんな要素があるもののどれもメインとはいいがたく……。まあそれは置いておきます。

 内容としてはまあ引用したあらすじ通りですね。こういう題材だと主人公のステータス上昇としてぽんぽんと登録者数が増えていったりしてネタ切れというのが結構起こるんですけど、この小説はその辺のインフレに安易に手を出さない感じでえらいなぁと思います。

 結局有名な他の人間(ここではVtuberの中身)に違和感なく絡むってなった場合、数字が近くないとなんでこいつら絡むの? みたいなことになってしまうのでこういう題材で言う登録者数(ファン数)を増やすというのは導入として自然なんですけど、作品自体の目的が人気Vtuberになるだと序盤にしてもうそこに近づくという意味でもあるので終わりが近くなるというか。

 そうなっちゃうと次の目的として人間関係、しましょうか! になってメインの配信業が消え失せていくのが割と見た展開ですね。登録者数をすぐインフレさせると他のキャラのキャラ立ちもしてないので人間関係メインになっても薄いなーとなっちゃいがち……。

 やめましょう世知辛い話は。この小説はインフレしないで他キャラの関係性エピソードとか配信のどうのみたいなので物語を進めててえらいです。面白いです。それが伝わればいいのです。

 他にもwiki風の話があったり、文字演出も結構手が込んでていてすごいなーという気持ちがあります。私なんてこんな千文字くらいの記事書くだけでめんどくさがってるというのに。文字の大きさも色も変えない殺風景。なぜならめんどうだから。ハーメルンに書いてる人は工夫してる人が多くてえらいですね。

 こういうのが好きな人にはお勧めです。

 

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