オタク文化の切れの端

基本的にweb小説を紹介するブログです。普通のラノベも読みます。批評とかもします。たまに一般文芸とか映画の感想とか思ったこととかが入ります。

【雑談】不眠症と私の話

 今回は不眠症の話でも。

 不眠症は要するにいろんな理由で自由に睡眠がコントロールできないってことなんですが、私はかなり昔からこれに悩まされてました。

 皆さんも知っていると思いますが寝不足だと体調は最悪になります。私の場合、寝不足だと何食べてもお腹を下しますし、頭も全く回りません。そもそも体調がやばいので何かしら積極的に動くという気にもならないわけです。

 しかしながら人間が社会行動を営む関係上、みんな決められた時間に集まって何かをするのが基本となります。それに慣らすために学校とかがあるわけですが、そこで決まった時間に寝れない人間が行くとどうなるかというと、高確率で授業中気絶するように寝ることになります。そして勉強についていけなくなっていくという悲しみ。

 実生活にやばいほど影響が出てたので、早く寝ようとして見るとか、寝る前に電子機器を断ってみるとか、朝に光を浴びて寝る時間を固定できないか試すとか、不眠 治すにはみたいにグーグル先生に聞いてみて出てきたことは一取りやりましたが特に改善することはなく。精神科で睡眠薬ももらってきてますが、めっちゃふらふらしてなんもできなくなる割に寝れないという悲しいことになってます。

 今は時間的束縛があまりないのである程度解決しましたが、それでも根本的に眠くなって布団に入っても寝れないという問題自体は解決しなかったわけです。

 それでそのことについてずっと考えてきたのですが、最近になってこうなんじゃないかという仮説ができたんです。それが割と成功しているので書いとこうかなと。

 

 ・目が痛いから・肉体が疲れているから眠れるわけではない

 

 これは昔の私が思っていた罠なのですが、眼精疲労を眠いと勘違いしても眠れません。目が痛くて目を閉じる→脳が情報を遮断されたことにより眠くなるというのが眠気の仕組みだと思います。肉体の疲労もそれと同じですね。肉体の疲労により動けないので情報が減って脳が休止モードへ移行する。普通の人なら=で結んでいいのかもしれませんが、私の場合は目を閉じてようが何してようが勝手に脳みそが盛り上がって考え事が始まるので寝れません。めっちゃ運動しようが何しようが寝れません。

 

 ・そもそも寝れない原因は何なのか

 

 私の不眠には二つの原因があって

1.考え事が勝手に始まるので寝れない

2.足が火照り、違和感によって眠れない

 

 この二つの複合だったわけです。足の火照りは足に何回も使える冷えピタみたいなのを張ることで対処していたのですが、1のほうがどうしようもなく、ずっと悩まされてきたわけです。

 この問題はなかなか解けることなく、私の中でずっと大きな問題として立ちふさがってきたわけですが、これをもう少し深く考えるきっかけになったものがあります。

 とりあえず試せるものは試そうということで不眠を治す取り組みの一つとして睡眠薬睡眠導入剤ももらいましたが蚊ほどにも効きませんでした)を飲みだしたことです。

 睡眠薬(ルネスタという名前の奴)を飲むと身体をうまく動かしづらくなり、ぼんやりとはするものの結局寝れないで二時間くらい粘った挙句、寝床から出てくるみたいな地獄が飲みだしたころから結構頻繁に起こってたのですが、これが割と解決の糸口になったというか。

 

・あなたは『リンゴ』と言われて何を考えますか?

 

 昔からそうなのですが私は基本的に何か頭の中で考えるとき一切映像が出てきません。例えばリンゴを思い浮かべた場合、”赤い”とか”果物”とか”丸い”とか。そういうリンゴに関する情報の総体としてリンゴを思い浮かべます。もちろん画像を浮かべようと思えば浮かべられますがそれはリンゴの見た目を思い浮かべよう! と思わないと出てこないわけで、リンゴとだけ聞いてもリンゴの画像が脳内に浮かばないのです。

 これは他の物事にも言えることで、単語などに対してはその意味内容や関連情報が想起され、画像で思い浮かべることは全くしていませんでした。人間ですらそう。顔とか容姿じゃなくてその人の性格とか、考え方とかが想起されます。

 他の皆さんはえ? って感じだと思うんですが、それにちゃんと気づいたのはここ数年のことです。そりゃあ「お前脳内で何考えてる?」って聞くことないですからね。私はこの思考が当たり前だと思ってきましたし、意思疎通で困ることはありません。クオリアの話。

 それでこれがどう繋がってくるのかというと睡眠薬の力によって脳や体の機能が下がり、外界からの情報は強制的に少なくなるわけです。それなのに眠れない→脳が覚醒状態に保たれているのは私が何かしらの単語が浮かぶとその単語に関連する情報まで想起され、脳内の働いてる場所が一か所に限定されないせいでどこかしらがずっと起きてる状態になっているのではないか? と思ったのです。

 もっと簡単に言えばこの考え方のせいで常に複数の脳内が活動してて静かになることがないよってことですね。これに気づいた私は寝るときにあることを試すことにしました。

 

 ・ひたすら自分が鉄棒で回転している視点を想像する

 

 寝床に行ったらひたすら自分がぐるぐる回ってる視点を想像します。別に他の映像でもいいのですが、ロケーションを決めるとそこの物体のディティールを気にしたりするので情報量が少なくてツッコミどころの少ない回転視点にしてます。前は湖の小舟に寝転がってるとこを想像してたんですが、なんでここに針葉樹林が? とかこの小舟の作りどうしようかな? とかくっっっっっっそどうでもいい考えが出てきたのでこれになりました。私の脳のくせに勝手に考えるな!

 こうすることで他の所に脳内の覚醒を飛び火させないので、ずっとそれを考えてるうちに飽きて一瞬それを考えない無の状態が作れればそのまま寝れるのではないかという考えです。よく考えると結構マヌケなんですが睡眠の前では些細なことです。これが今のところ割とうまくいっていて、別の考えが生まれてもすぐさま回転する視点に戻ってくることでそのうち描写に疲れて寝れています。たまに失敗しますが、それでもここ十数年も苦しんでいたのと比べると進歩です。人間にとっては小さな一歩かもしれないが私にとっては大きな飛躍なのです。

 それはそれとして脳が交感神経、副交感神経があって副交感が優位だと寝れる~みたいなのは結構聞いてきましたが、ようやくその辺が腑に落ちてきたというか。アメリカの軍のトレーニングで10分で熟睡できるようなトレーニングがあるって聞いたこともありますし、もしかしたら自分でのび太君のようにどこでもすぐに寝れる日も来るのかもしれません。

 

 

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