【ネット小説 紹介】極悪怪人デスグリーン ~このヒーローだけは追放してはならなかった~
あまりのダーティーワークっぷりから東京所属のエリート
“勝利戦隊ビクトレンジャー”を追い出されたグリーンこと栗山林太郎。
彼は勘違いから連れてこられた悪の秘密結社で、あろうことか極悪怪人デスグリーンとして大歓迎されてしまう。
正体がバレれば即ジ・エンド、いきなり始まってしまった綱渡りの毎日。
汚職にまみれた正義のヒーローたちとの、泥沼の抗争劇が幕を開ける。
うなれ必殺の! 下剤、爆弾、神経毒!
ヒーローいち手段を選ばない男が『俺の平和を守るため』舎弟を引き連れ正義に牙を剥く!
平和を愛する勧悪懲善のダークヒーロー!
最強にして最凶の主人公、極悪怪人デスグリーン、誕生!
小説紹介より
おすすめ度☆☆☆☆
(おすすめ度 指標
☆5つ 万人におすすめ出来る完成度が非常に高い小説
☆4つ 小説好きには勿論、殆どの層におすすめできる完成度の高い小説
☆3つ 少し癖があるものの小説好きにおすすめ
の目安で付けています)
この小説のジャンルはコメディです。あらすじとしては戦隊の一員として活躍していた主人公がひょんなことから悪の組織の怪人としてスカウトされ、そのヒーローらしからぬダーティな戦い方によって頭角を現していくといった内容です。
こう書くと成り上がり物みたくなるのですが、実際はヒーローらしからぬ戦い方といい、悪の組織の感じといい、大体ゆるいコメディ調で話が進んでいくので王道なコメディ物だなぁと思います。
特にキャラ立てが上手く、ヒロイン枠の三人全員が皆魅力的に書かれていてそれぞれジャンルの違うかわいさがあるのが素晴らしいと思います。きちんと章ごとに掘り下げを丁寧にやっていて、それでいて他がおろそかになっているわけでなく、怪人側の悪の幹部のエピソードも絡めつつ物語が進行していくので全体として高い完成度を誇っています。
コメディはストーリー進行上の必要な動きを作りやすい(物語を進めるためにキャラがしなければいけない動きが少なくて済みやすい)ので自由に動かしやすく、キャラ立ちさせやすいのが魅力の一つ(ラブとコメディが相性いい理由でもある)だと個人的に思ってるのですが、この作品はそれをとても体現していると思います。キャラでいえば黛が一番好きです。
話は変わりますがなろうでコメディは流行っているとは言いにくい現状です。なぜあまり流行らないのかと少し考えてみたのですが、コメディというジャンルだけで成り立つためにはある程度の完成度を必要としているので、それができる力がある作者の方しかできないので取っつきにくいって感じでしょうかね? 推測でしかないので微妙なとこですが、コメディでランキングに上がっているものと言うのは面白い小説が多い気がします。
とまあ脱線しましたがコメディ物が好きという人には文句なくおすすめできる小説です。