【ネット小説 紹介】転生したら悪魔になったんですが、僕と契約しませんか？

 　病院の一室で死を待つばかりだった僕は、ある日悪魔に出会った。
　どうしても死にたくなかった僕に、存在する事に飽いていた彼は、ある提案を持ち掛ける。
　
　元人間だった悪魔が色々な世界に召喚され、誰かと出会う物語。

　完結済みです。
　この作品はアルファポリス様にも投稿しています。

おすすめ度☆☆☆(☆)3.5

(おすすめ度　指標

☆5つ　万人におすすめ出来る完成度が非常に高い小説

☆4つ　小説好きには勿論、殆どの層におすすめできる完成度の高い小説

☆3つ　少し癖があるものの小説好きにおすすめ　

の目安で付けています）

　この小説は異世界ファンタジーです。大雑把に言えば。病室で死にかけていた主人公が悪魔になっていろんな世界を旅する小説です。まあ設定自体はそこそこ見かける感じですね。

　この小説の良いところはいい意味でドライなところです。こういう別の存在になって異世界に転生する感じの小説だと、結局無双するための言い訳でしかないことが多くて萎えることが結構あります。

　ドラゴンの主人公に惹かれて読みだしたら、人化して人間の女を囲いだした時の失望感。最近は最初の数話を読めば地雷かどうかある程度わかるようになったので、大きい地雷は長らく踏んでいませんが、それでも昔を思い出すと結構爆発させてた気もします。片足を無くすことは日常茶飯事であり、それに慣れないと生きていけなかったあの頃から随分遠くに来たものです。

　まあ個人的には作品の軸である面白さがあれば人化しようが、ハーレム作ろうがいいんですがまあそういう風に作者の欲望を入れると結局軸が崩壊するのでまあなんというか。テーマがブレてしまうと今まで積み上げてきたものが何だったの？　となってしまいがちで、そうなるとまあ作品としての面白さは消えてしまいますよね。

　話がそれました。この小説はある程度悪魔っぽさが残っていて、所々気になるものの全体としてさっくり読むことができました。こういう小説では人間っぽさというのはアクセントくらいがちょうどいいですね。完全になくしてしまうとそれはそれで別のジャンルになってしまいますし、難しいところですが。

　そのほかにも区切りがよく、章が短いのも読みやすさに繋がってます。ネット小説は一話ごとの完成度や章ごとの区切りが重視されやすい傾向があるのでその点もあっていると思います。サクッと何か読みたいなって人におすすめです。

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