【ネット小説 紹介】ナザリックへと消えた英雄のお話
すいません、悪気は無かったんです。
この作品にはタグの通り、ナザリック勢を始めとして原作キャラがほぼ登場しません。
「人間種のプレイヤーが転移したらやっぱり人助けをするのかなぁ」「オバロワールドにラノベ主人公みたいなキャラが行ったらどうなるんだろう?」
という作者の妄想が形を成してしまった作品であります。
また、ほんの僅かではありますが、SW2.0成分が混入しております。
オーバーロード特有の魅力がほぼ含有されない内容になりますので、「そういうのいいから」という方々はどうか見なかった事にしてやって下さいませ。
作中の時間軸は一巻開始時の一年~三年ほど前の過去となります。また、帝国にへばり付いている公国という国家を捏造しております。
ゲーム終了と同時に転移してしまった主人公、彼は果たして元いた世界とはどこまでも異なる別世界でどのような人生を歩むのでしょうか。
本文紹介より一部抜粋。
おすすめ度☆☆☆(☆)3.5
(おすすめ度 指標
☆5つ 万人におすすめ出来る完成度が非常に高い小説
☆4つ 小説好きには勿論、殆どの層におすすめできる完成度の高い小説
☆3つ 少し癖があるものの小説好きにおすすめ
の目安で付けています)
この小説はオーバーロードの二次創作小説です。……なんですが原作キャラが全然出てきません。オーバーロードの世界観でオリジナル小説やってる感じです。ある程度書き直せば普通のオリジナル小説としても通用すると思います。
内容としてはゲーム内で低レベルなものの、リアル格闘技で優れていた主人公がその戦闘技能と現地基準で英雄と称えられるゲーム内能力で戦い、成長するというものですね。原作キャラは全然出てきませんし、原作でプレイヤーの基準であった100lvではなく、主人公のlvは29の低レベル。あくまで現地基準での英雄に留まる能力、となかなか破天荒な二次創作です。
二次創作でオリキャラばかりというのはじゃあ二次創作やる意味ってどこだよとなりがちです。そういう小説の場合、往々にして原作をオリキャラの踏み台にしてしまうことが多いというか。そのやり方がめちゃくちゃうまくて納得させるだけの展開を用意できるなら大いに歓迎するんですが、そんな力を持った作者さんは少ない訳で。まあ言ってしまえば地雷小説になりがちなのですが、この小説は楽しく読めました。
この小説の特徴は人物の丁寧な描写と派手な戦闘シーンです。オリキャラが多く、世界観は借りているのでキャラクターを掘っていくというのは物語的にも正しく、世界観に馴染んでいけます。それと主人公が明るく、単純なのもあって難しさなく熱い戦闘シーンに入っていけるというのがこの小説の最大の魅力ですね。
まあオリキャラばかりで書くならオリジナルでもいいのでは……? と思わなくもないんですが、創作の動機というのは人それぞれなので他人がとやかく言うことでもないですしね。とにかく楽しく読めたのは確かです。しかしオーバーロードの二次創作を期待して読むと少し肩透かしされた気分になるかもしれません。
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