オタク文化の切れの端

基本的にweb小説を紹介するブログです。普通のラノベも読みます。批評とかもします。たまに一般文芸とか映画の感想とか思ったこととかが入ります。

【考察】ハーメルンへの雑感

 最近というわけでもないのですが、なろうのランキングを見ていても面白い小説は見当たりません。昔は頑張って探せば見つかるくらいにはあったのですが、今は書籍化のための小説ばかりで、もう読んだものを除くと砂場で落としたコンタクトレンズを探すくらいの確立になってしまっています。カクヨムの方もなろうからの流入が多いのでこのままだと時間の問題かなぁと思っていますがそれはともかく。

 新たな小説を求めて今まで触れてこなかったハーメルンの方にやってきて十数作程度漁ったのでちょっと思ったことでもというのがこの記事です。前置きが長い。

 

・前提は手短に

 基本的に二次創作が主戦場な環境なので最初の前提がみんな共有されているという形で即始まります。これはオリジナルでもそういう傾向が見られます。物語の始まりをかなり簡略化する。

 例、端的に言えば○○の世界に転生していた。

 知ってる世界の前提何ぞ知ってるんだからはよう本題に入れという感じがすごい。なろうとかだと自由度との引き換えなのでこうスピーディにはいけませんね。前提を共有していないとわかりづらくなりがちなので代わりに間口が狭くなります。

 

・視点を変えて繰り返される同じ場面

 主人公視点の後に、それを見ていた人間の視点でもう一度描写するという書き方。観測範囲が狭いですがこれが結構出てきました。しかも2話かけるくらい長かったりもします。なろうとかより有意に多そう。

 この手法の長所はキャラ立てがしやすいことですね。複雑な状況を整理するにも有効そう。欠点はストーリーラインの遅延です。そりゃ同じ場面二回やるんだったらストーリーの進みは遅くならざるを得ません。

 思うに二次創作などではもうキャラは立たせるのがメインなので同じ場面を繰り返してストーリーの遅れさせても、キャラの魅力を他の切り口で魅せることが有効に働くといった感じでしょうか。

 キャラ立てしてからやらなきゃならないのでストーリーメインだとどうしても冗長になりがちですね。なので一話の中に複数視点でまとめてやることが多い。コメディとか俺tueeだとたまに見ますが難しい手法なのは間違いないですね。

 

・最強化しがち

 まあこれはメアリー・スー問題というかそうでもしないと確立したキャラに影響及ぼせないというか。上げすぎず下げすぎずのバランス感覚がシビアに試されてる感がすごい。

 

 

 これ以外にも思うとこはいろいろあるんですが、週間、四半期、年間、累計で興味ありそうなのを適当にランキング上位から読んだくらいなので分母が少ない。結局二次創作全般に言えるのかハーメルンの特徴なのかが怪しくなってきたのでやめときます。もう少し精度上げて言うことまとめてから記事にしようかなと思います。