オタク文化の切れの端

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【小説紹介と雑談】『ダークファンタジー系海外小説の世界で人外に好かれる体質です』とダークファンタジーについて

生まれ変わった先は、人外魔境で有名なダークファンタジー小説の主人公でした。
せっかくのファンタジーだし、どうせなら原作みたくカッコいい魔法使いになりたい。
でも、一つだけ大きな問題がある。
それは、僕のヒロインが全員イカれた化け物ってことだ……

 

おすすめ度☆☆☆☆

(おすすめ度 指標

☆5つ 万人におすすめ出来る完成度が非常に高い小説

☆4つ 小説好きには勿論、殆どの層におすすめできる完成度の高い小説

☆3つ 少し癖があるものの小説好きにおすすめ 

の目安で付けています)

 

 気が付くとすぐ日が経っているので時間というのはあんまり優しくないなと思いつつ。今回の小説はファンタジー物ですね。まあタイトルにある通りなんですが。

 内容としてはゲームオブスローンズみたいながっつりとしたファンタジー世界に主人公として転生してしまい、困ったことに主人公は魔を引き付ける設定があるので何とか生き抜かなきゃって感じですね。

 さわりとしては主人公が知っている原作の話しが多めで、ダークファンタジーの設定な割に重さが足りないかな? って印象でしたが進むにつれてその軽快さは鳴りを潜め、だんだんとそのタイトルにふさわしいダークな感触に変わっていきました。

 その上で登場人物も魅力的で非常に面白く読んでいます。こういうファンタジー世界だとゲームでいう”ネームド”のようなモンスターやキャラクターを存在感ある感じで描写されるとやはりワクワクしますね。

 ところでダークファンタジーっていう括りなんですけど、ファンタジーにはいろいろあるものの実際のところファンタジーと聞いて科学がっつり魔法もがっつり世界は繁栄を極めている! なんて感じを想像する人は少ないと思います。それこそ文明が発達していない架空上の中世ヨーロッパに魔法を乗せた世界みたいなのがパッと考えるファンタジーなのではないでしょうか。

 そもそもそういう世界って普通に考えればならず者が横行していて治安は悪いはずです。少なくとも魔法という派手な武器があってモンスターみたいな人類の敵もいる設定だったらなおさらですよ。

 そんな世界だったら悲劇はごく当たり前に起きるわけで、リアルに考えると大体ダークファンタジーに行きついてしまうわけです。リアルはダーク。

 ファンタジーという言葉が拡大し続けてる現状、古来ならば神話、有名どころでは指輪物語などの本来ファンタジーと呼ばれてたこのジャンルがダークファンタジーとやハイファンタジー呼ばれるようになったのは中々面白い話だなーと思います。

 とまあ脱線しましたが入りは軽く、中に行くほど引き込まれて行く面白い小説です。そういうのが好きな人は読んでみてはどうでしょうか。

 

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