【ネット小説 紹介】「「神と呼ばれ、魔王と呼ばれても」」
遥か未来の地球。そこには神の如き力を持つ一人の少女が存在している。少女は太古に栄えた旧人類最後の生き残りだ。
そして少女が住んでいる地球では、「魔法」という新しい技術を使いこなす新人類が誕生しつつあった。
そんな新人類を少女はジッと観察する。
時に神と呼ばれ、時に魔王と呼ばれても、少女は新人類を見続ける。
これは、ただ孤独に生きる一人の少女と、懸命に生きる新人類との間に起こった長い長いお話。
本文紹介より
おすすめ度☆☆☆☆
(おすすめ度 指標
☆5つ 万人におすすめ出来る完成度が非常に高い小説
☆4つ 小説好きには勿論、殆どの層におすすめできる完成度の高い小説
☆3つ 少し癖があるものの小説好きにおすすめ
の目安で付けています)
この小説はSFベースのファンタジーです。数年前に読んで面白いと思ったもののブックマークし忘れ、ついこないだ偶然再発見したという抜けてるエピソードがありました。
現在を生きる人間側ではなく科学技術の粋を極めた旧人類側。その結晶とも言える主人公の視点から語られるこの物語は現人類という一人称ではなく、その上の旧人類側の俯瞰視点とも言える物語となっています。このような小説はあまり見たことがなかったので新鮮でした。
例えるならば神の視点、ゲームのプレイヤーの視点が近いでしょうか。タイトルをあげるならばシムシティのような箱庭系ですかね。ああいう系のゲームは個人的に結構好きで結構やります。
やったことがある人ならわかると思いますがその世界を管理する立場になり、そのキャラクター達を眺めていると愛着が湧いてくるんですよね。彼らは私たちプレイヤーのことを知らずに生活を営むわけですが、大局的なプレイヤーの層さで生活それ自体が影響を受けて変わっていくわけです。こういう気持ちはこれ系統ゲーム特有かなと思っていましたが、そんな気持ちを小説で味わえるとは思っていませんでした。
まあ実際には私が寡聞なだけであってこういう小説は結構あるのかもしれません。まあ珍しい作り方なのは間違いないと思いますが。
キャラの立ち方や情景描写などもうまく、とても楽しく読ませてもらいました。やっぱり主人公が一番好きですね私は。ライトノベルなどに親しんできた人ほどこんな書き方もあるのかと思うような作品です。もちろん普通に面白いので誰でも楽しめると思います。おすすめです。
https://ncode.syosetu.com/n4845ec/
シムシティ系列のゲーム達↓