【ネット小説 紹介】ライブダンジョン!
ライブダンジョンという古いMMORPG。サービスが終了する前に五台のノートPCを駆使してクリアした京谷努は異世界へ誘われる。そして異世界でのダンジョン攻略をライブ中継で見た努は絶句した。戦略のせの字も無いゴリ押し。不遇のヒーラー職。ゲームでは白魔道士を愛用していた努は白魔道士の復権と、異世界脱出の鍵を求めダンジョン制覇を目指す。
12月10日にカドカワBOOKSより『ライブダンジョン! 支援回復のススメ』として発売されます。よろしくお願いします。
おすすめ度 ☆☆☆
(おすすめ度 指標
☆5つ 万人におすすめ出来る完成度が非常に高い小説
☆4つ 小説好きには勿論、殆どの層におすすめできる完成度の高い小説
☆3つ 少し癖があるものの小説好きにおすすめ
の目安で付けています)
この小説はゲーム世界転移物です。つい先日完結したのでちょうどいいと思って取り上げます。
ゲームに置いて回復職である白魔道士を専攻していた主人公ですが、ある日ゲーム世界に取り込まれてしまいます。取り込まれた先ではゲームと同じくダンジョンがありつつも、その攻略を目指して挑戦し続ける人々がいました。そんな中でゲーム内と違うのは白魔道士の地位が低過ぎること。元の世界へ戻るために、そして白魔道士の復権を目指してダンジョンを攻略していくと言ったストーリーです。
こういうストーリーだと主人公が無双して周囲が囃し立てるというのが一種のテンプレとなっていますが、このライブダンジョン! ではそれが淡々とした形で描かれています。
もちろん主人公はゲームの知識で他の人たちより先行するのですが、回復役という関係上自分一人ではダンジョンの攻略が出来ません。そこで他の人たちと関わっていくわけなのですが、その辺りの現実チックでドライ感じが他の転移物との違うところです。
主人公が本当に乾いていてほかの人物が感情豊かな反面、最終目標を帰還に見据えてひたすら合理的に動く主人公との対比が面白いです。ダンジョンではお互い背中を預けて共に戦えば合理以上のモノも生まれる訳で、その中で活躍する主人公に色んな感情が向けられるのですが、ひたすらにドライ。暖簾に腕押しするキャラたちは感情が揺さぶられキャラが強くなるという。結局主人公はうんともすんとも言わないのでまた必死にというループがこの作品の最大の魅力かなぁと思います。
ものすごい大雑把にまとめたのですがそんな感じです。淡々と進むので冗長に感じられる部分が結構あったり、主人公に共感しづらいなんかの万人受けしない部分はありますが、主人公のダンジョン攻略物としては癖になる面白さがあります。
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ライブダンジョン! 支援回復のススメ (カドカワBOOKS)
- 作者: dy冷凍,Mika Pikazo
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2016/12/10
- メディア: 単行本
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